さて、前稿のフィールドのうち、時期や回によって変動するものが有ります。
最も一般的な例としましては、副題が有ります。いわゆるサブタイトルです。
これはドラマ以外の番種では無い場合も多いですが、
現在では概ね、どのような番種でも付与されているもので、
しかも、毎回必ず変更されるものです。
前稿の各フィールドを改めて見てみますと、識別子や備考等は埒外としまして、
期間中に変更が考えられないものが非常に少ない事に気付きます。
ワタクシが思いますに、放送回数くらいなものでしょう。
放送回数は全体で計算するものですので。
つまり、ほとんど全てのフィールドで、関係テーブルを作成し、
これら変更状況を記録する必要が生じます。
結局、各回毎にこれら全てを記入するテーブルを作成するのが、
急がば回れで、最も早い、根本的な解決策となるでしょう。
「映像」だの「音声」だの、変更が有る方が珍しいフィールドも多いですが、
幸い、アクセスでは CTRL+7 キーを押す事によって、
前レコードの同フィールド値を入力する事が出来るので、
かなり同値の入力の手間を省く事が出来ます。
また、モジュールを用いて、予め前レコードの値を
全フィールドに入れておくようにしても良いでしょう。
変更の有るフィールドだけを替えれば良いわけです。
このテーブル名を、仮に「放送番組各回」とします。
「放送番組各回」に必要なフィールドは、次のようになります。
1.番組識別子=短いテキスト=番組識別子
2.放送回=数値型(整数型)=番組が放送されてからの回数
3.パート=数値型(バイト型)=その回の中のパート数
4.枠名=短いテキスト=放送枠名
5.番組名ヘッダー=短いテキスト=番組名のヘッダーに相当する呼称
6.番組名ヘッダーふりがな=短いテキスト=番組名ヘッダーのふりがな
7.番組名=短いテキスト=番組名
8.番組名ふりがな=短いテキスト=番組名のふりがな
9.番組名フッター=短いテキスト=番組名のフッターに相当する呼称
10.番組名フッターふりがな=短いテキスト=番組名フッターのふりがな
11.副題ヘッダー=短いテキスト=サブタイトルのヘッダーに相当する呼称
12.副題ヘッダーふりがな=短いテキスト=サブタイトルヘッダーのふりがな
13.副題=短いテキスト=サブタイトル
14.副題ふりがな=短いテキスト=サブタイトルのふりがな
15.副題フッター=短いテキスト=サブタイトルのフッターに相当する呼称
16.副題フッターふりがな=短いテキスト=サブタイトルフッターのふりがな
17.番種=数値型(バイト型)=番組の種類
18.番組形式=短いテキスト=番組分類
19.番組形式捕捉=短いテキスト=番組分類捕捉
20.放送年=数値型(整数型)=放送年
21.放送月=数値型(バイト型)=放送月
22.放送日=数値型(バイト型)=放送日
23.開始時刻=日付時刻型=放送開始時刻
24.終了時刻=日付時刻型=放送終了時刻
25.制作局=短いテキスト=制作局名(コールサイン)
26.放送局=長いテキスト=全放送局名(コールサイン)
27.放送形態=短いテキスト=「毎週」「月一回」等
28.映像=短いテキスト=カラー、モノクロ等
29.音声=短いテキスト=ステレオ、二ヶ国語等
30.原作=短いテキスト=原作が有れば記述する
31.制作会社=短いテキスト=制作会社
32.脚本=短いテキスト=脚本家
33.演出=短いテキスト=演出家
34.音楽=短いテキスト=音楽担当者
35.制作者=長いテキスト=判明している限りの制作者
36.出演者=長いテキスト=判明している限りの出演者
37.提供=短いテキスト=提供会社
38.主題曲=短いテキスト=主題曲
39.番組内容=長いテキスト=番組内容の説明
40.備考=長いテキスト=備考
41.キーワード=長いテキスト=検索用キーワード
最初の3つが主キーとなる部分です。
一つの回で複数話放送する場合などが有りますので、
それを「パート」として連続した数字で表します。
0で分割無しの一本物としても良いでしょう。
「放送番組総覧」テーブルでの番組名の代わりに、
ここでは副題を同様の決めで入力するようにします。
放送年月日は、一回の中では変化が有りませんから、
開始と終了と分けて記録する必要はありません。
また、曜日は放送日から計算で出ますので、必要ありません。
これらの情報を放送番組すべてのパートで記録すれば、
ほぼ完全なる放送番組データベースに近づけるのではないでしょうか。